こんにちは☺️
元公立中学校英語教師✳︎
ライフコーチ / 英語コーチの新川紗世です🌺
今日は、私の住む県では、公立高校の合格発表です。
昨年も、一昨年も中学3年生の担任だったので、この日は本当にドキドキした日でした。
生徒たちは、自分で正午に受験校まで行き、掲示板に張り出される合格者受験番号をみます。
合格をした生徒だけが、15:00くらいに再登校。担任から合格通知をもらいます。
そんな1日でした。
残念ながら、今年はコロナの影響があり、生徒たちは自分たちで掲示板をみに行くことはせずに、まとめて先生たちが知り、不合格者には電話、合格者は登校して合格通知をもらうそうです。
不合格者がいた場合、担任としてもなかなか苦しい1日なんですよ。
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11年の教員歴がある私ですが、中学3年生を受け持ったのは、そのうちの4年間。
本当にたまたまですが、昨年までは公立高校を受験した生徒はみんな合格して、その他のクラスの担任が、不合格者に電話や家庭訪問のフォローをしている中、私はそのような機会がありませんでした。
初めて自分のクラスで不合格者がでたのは、昨年のクラスの子。
今この記事を書いているだけで、ちょっと思い出して泣きそうになるくらい、受験勉強をがんばっていた生徒でした。
正直、彼の学力で受験するにはなかなかハードルが高い高校だったのですが、本人の強い希望により受験することに。
学校ではヘラヘラして、休み時間に友達とふざけて遊んでいるような生徒でしたが、帰宅後の勉強量はかなりすごかったそう。(母との話の中で)
時折見せる不安そうな表情と、それを見せたくないがために平気そうな顔をしている彼のことは、今でもとても覚えています。
合格発表後、合格者が再登校して、私から『おめでとう』と言われて合格証を受け取る生徒。
不合格者の彼がきていないことはもちろん周りも気づいていますが、合格した生徒はもちろん喜んで、一緒に喜びました。
合格者の帰宅後、私は彼に電話をして、直接顔をみたいなと思って、その後家庭訪問をしました。
家でお母さんと本人と話して、案外平気そうで安心しましたが、内心は辛かったと思います。
でも、お母さんにも彼にも、
『先生が(合格は厳しいってわかっているのに)最後まで応援してくれて嬉しかった。受験させてくれて嬉しかった』
と何度か言われました。
本人が公立はだめだったけど私立で頑張ります、と最後にいっていたので(私立は合格している)、これからの彼も応援すると伝えました。
卒業して高校入学後、彼本人ではないですが、周りの友達が、『あいつがんばっているよ。楽しそう』という報告を聞いてとてもよかったなと思っています。
15歳という年齢で、心からの挫折を味わう子って案外少ないと思います。
もちろん受験がすべてではないと思いますが、15歳の彼らにとっては『不合格』というのは、大人の想像以上につらいことなのです。
私たちができるのは、『その子を信じて応援し続けること』
今日は、そんな合格発表の日。
中学3年生の担任の先生方にとっても、いい1日であることを願います。